Volumio2で鳴らす

Volumio2とは?





Volumio2はフリーのオープンソース音楽再生ソフトです。
(正確にはOSまで含んだディストリビューション。)
ソフトの操作をスマホなどの他のデバイスの画面を通して出来るため、ラズパイに外付けで大きなモニターを接続せずに使えるのが特徴です。

ラズパイで使えるようにするには?

手順は以下のようです。

① 「Volumio2」を公式サイトからダウンロードする。

② MicroSDカードに「Volumio2」を書き込む。

③ MicroSDカードをラズパイに挿入し起動する。

④ 「Volumio2」の初期設定をする(ここが少し難しい)。

⑤「Volumio2」がスマホ、PC画面から操作可能になる。



「Volumio2」を公式サイトからダウンロードする

https://volumio.org/get-started/を開き、「DOWNLOAD」ボタンをクリックして自分のPCへ圧縮ファイルをダウンロードします。
ファイルは圧縮されているので解凍すると、imgファイル(書き込み用フォーマットファイル)になります。


MicroSDカードに「Volumio2」を書き込む



PCからMicroSDカードに書き込むためには2つのアプリケーションが必要です。

①SDカードフォーマットソフト「SDメモリカードフォーマッター」

必ずしも新しくフォーマットし直す必要はない場合もありますが、私の経験では、フォーマットし直してからファイルを書き込んだ方が失敗をしない気がします(なんとなく)。

[入手方法]
SDアソシエーションの公式サイト  を開き、「ダウンロード>」、「同意します>」をクリックして、自分のPCへ圧縮ファイルをダウンロードします。
ファイルは圧縮されているので解凍すると、インストーラが出来ますので、それでPCにインストールします。

②SDカード書き込みソフト「Win32DiskImager」

SDカードにimgファイル(書き込み用フォーマットファイル)を書き込むためのアプリケーションです。

[入手方法]
Win32DiskImagerのダウンロードページを開き、「Download」をクリックして、自分のPCへ圧縮ファイルをダウンロードします。
ファイルは圧縮されているので解凍すると、インストーラが出来ますので、それでPCにインストールします。

MicroSDカードをフォーマットする



PCとSDカードリーダーを接続し、MicroSDカードをセットします。
「SDメモリカードフォーマッター」を起動して、カードの選択欄でカードを指定して「フォーマット」を選択します。
「すべてのデータが消去されます」アラートを承認するとフォーマットが開始され、しばらくするとフォーマットが完了します。

MicroSDカードに書き込む



MicroSDカードはそのままで、「Win32DiskImager」を起動します。
Image File選択欄でimgファイル化した「Volumio2」ファイルを指定、Device選択欄でカードリーダー内のMicroSDカードを指定、「Write」を選択します。
「上書き確認」アラートを承認すると書き込みが開始され、しばらくすると書き込みが完了します。


MicroSDカードをラズパイに挿入し起動する

※以下の説明は陶器スピーカーにラズパイを搭載した場合のものです。




PCのカードリーダーからMicroSDカードを取り出し、ラズパイの電源がOFFなのを確認して、ラズパイのMicroSDカードスロットに挿入します。
陶器スピーカーにラズパイを格納、電源アダプターを接続して、背面パネルの電源スイッチをONにすると、「Volumio2」が起動します。(起動には2分程度かかるようです。)


「Volumio2」の初期設定をする

※以下の説明は初期設定をPCで行った場合のものです。

①ラズパイの電源ONから2分くらい待って、PCのWi-Fi設定を開くと「Volumio」という名前のネットワークが出てきます。
それを選択、ネットワークセキュリティキーの入力欄に「volumio2」と入力して接続します。

②しばらくすると、自動的にブラウザが起動して、設定ページが表示されるので、順番に設定します。(とりあえず設定が必要なのは「Language」と「Output」の2つだけです。) Select your languageは「日本語」を選択します。(自動で「日本語」になっている場合があります。) 設定したら「Next」で次へ移動します。




③「Output」のSelect your audio outputは「USB PnP Audio Device」を選択します。(タッチするとリストが出るので選択します。)
「Next」で次へ進んで、最後に「Done」で設定を完了します。(「Network」設定はこのあとで。)




④Volumioの再生画面が表示されますので、右上の設定ボタン(歯車マーク)から「ネットワーク」を選択します。



「ネットワーク」設定の真ん中あたりのWireless Network Connection設定に、自分の家のWi-Fiアクセスポイント名が表示されていれば、それを選択します。



自分の家のWi-Fiアクセスポイントのパスワードを入力して、「接続」を選択します。
この後、ブラウザを閉じて、一旦Volumioの再生画面を終了します。


⑤もう一度ブラウザを起動して、一番上のURL欄に「http://volumio.local」と入力してアクセスすると、今度は自分の家のWiFi経由で「Volumio2」に接続できるようになります。




「Volumio2」がスマホ、PC画面から操作可能になる

以上でスマホ(あるいはタブレット)からVolumio再生画面を表示させて操作が可能になります。

iPhoneの場合はPCと同様にブラウザで「http://volumio.local」にアクセスすればOKです。

Androidの場合はブラウザで「http://192.168.0.129」のように数字を入れないと繋がりません。
この数字は自分の家のWi-Fiの設定によって変わるので、以下の方法で確認できます。
PC(あるいはiPhone)で一度「http://volumio.local」にアクセスして、Volumio再生画面の設定メニューから「ネットワーク」を選択して、 一番上に表示されている現在の「IPアドレス」の数字(192.168.0.129、等)を確認します。





Volumioで鳴らす(陶器スピーカー)

ラズパイを搭載した陶器スピーカーなら、「Volimio2」の設定が済めば、すぐにでも音楽を再生して楽しめます。
スマホでアクセスしたVolumio再生画面からは、世界中のWebラジオ、SDカードに転送した音楽ファイル、さらにはNASの中の音楽ファイルも再生可能です。
また多種多様なプラグインを使えばSpotify、等と連携することも可能です。


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