Volumio2をボタンで操作(プラグイン導入)

Volumio2をボタンで操作したい



前回「Volumio2」をインストールした事で、ラズパイ搭載陶器スピーカーで音楽が再生できるようになりました。
スマホでVolumio再生画面を表示させされば、離れた所からWebラジオ局の選択、音楽ファイルの選択、再生/停止、音量調整、すべて可能です。素晴らしい!

ただ逆に言うと、何かしらのデバイスでVolumio再生画面を表示させないと何も操作ができないという事なんですよね。(当然ですが。)
例えば、ちょっと音量を上げたい様な場合でもスマホで再生画面を表示させないといけないのも面倒といえば面倒です。

と言う事で、実はラズパイ搭載陶器スピーカーには3個のプッシュボタンが最初から用意してあります。
(ボタン自体はサランネットの内側にありますが、ネットの上から押す事が出来ます。)



今回はこの3個のボタンに操作の機能を割り当ててみたいと思います。

まずはボタンとラズパイの配線

ラズパイにはボタンやLED、その他センサーを接続して利用できる汎用の端子が用意されています。
それは「GPIO」という名前で、ラズパイ本体から剣山のように出ている20本X2列のピンの事です。

今回はGPIOに3個のボタンと、1個のLEDを接続します。
(LEDはボタン2の中に内蔵されているものを電源インジケータとして使います。)

図のように接続します。





ボタン1の⊖→GPIO番号 18
ボタン2の⊖→GPIO番号 23
ボタン3の⊖→GPIO番号 24
ボタン1~3の共通⊕→GPIO番号 3.3v



LEDの⊖→GPIO番号 GND
LEDの⊕→GPIO番号 3.3V
(LEDは操作に関係なく、単にラズパイの電源がONになると通電して点灯します。)

配線はこれだけです。あとは、ソフト的な処理が必要です。

プラグインならプログラム不要でOK

通常、ボタンで動作を制御したりするためには、プログラムを書いてラズパイに読み込ませるようなちょっと難しい話になるのですが、「Volumio2」には多種多様なプラグインが最初から用意されていて、それを使う事で簡単に実現出来ます。
プラグインは設定メニューの「プラグイン」メニューから自由にインストールできます。
今回はその中の一つ「GPIO Buttons」を使います。

「GPIO Buttons」の使い方



「GPIO Buttons」は右端の「System Tools」タブを選択すると出てきます。
「インストール」をクリックしてインストールできます。
インストール後、上の「インストール済みのプラグイン」タブを選択すると設定が出来ます。



まず「Off」ボタンをクリックして「On」に切り替えて「アクティブ」状態にします。
その後、「設定」ボタンをクリックして設定画面に進みます。

設定画面にはボタンに割り当て可能な機能が並んでいます。

とりあえず、ボタンを押すと「再生開始」と「再生停止」を交互に繰り返す機能を割り当てます。

「Enable Play/Pause」がそれです。クリックすると、設定欄が表示されます。
「GPIO Pin」で割り当てたいボタンのGPIO番号を選択します。(今回はボタン2で「23」)



同様に「Enable Vol+」にボタン3で「24」、「Enable Vol-」にボタン1で「18」を割り当てます。
最後に「Save」をクリックして、設定は完了です。

ボタン操作はやはり楽かも

Volumio再生画面に戻って、ボタンを押してみて、動作を確認してみます。
(音量調節ボタンが左右逆だったような場合は、設定を見直して入れ替えればOK。)


ボタン1 ボタン2 ボタン3
音量ダウン 再生/停止 音量アップ

これで、ちょっとした操作はスマホなしでも大丈夫になりました。
(個人的には結構、地味に便利だと思いますが、どうでしょう。)

あと、電源ONで点灯するLEDも、現在のラズパイの通電状態が外から分かるので、これも結構使えます。


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