ラズパイ用陶器スピーカー「Pi函(pi-bako)」

陶器スピーカー「Pi函(pi-bako)」







「Pi函(pi-bako)」はエンクロージャーの中に、5㎝フルレンジスピーカー、電源ON/OFFスイッチ、プログラムでアサイン可能な3個のボタン、そしてラズパイ本体と接続する内部配線を内蔵しています。

別途用意したラズパイ本体とアンプHATをスピーカー本体底面の収納部に格納し、内部配線を接続すれば完成です。
※搭載可能なラズパイ本体は「Pi 3 Model B」及び「Pi 4 Model B」シリーズです。

ラズパイ本体およびアンプHATへのアクセスはスピーカーを裏返すだけですので、取り付け、配線等の作業も簡単に行えます。


ラズパイとアンプHATをどうやって組み込むか?


(上の写真のアンプHATは「InnoMaker Raspberry Pi HiFi AMP HAT」です。)

「Pi函 (pi-bako)」に実際にラズパイ本体およびアンプHATを組み込む手順は以下のようです。(基本、ネジ止めしたり、端子を差し込むだけです。ハンダ付け等の必要はありません。)

①配線を引き出す


右側用スピーカー本体(前面にボタンがある方)にラズパイ本体を組み込みます。
スピーカー本体を倒して底面が見えるようにします。
ラズパイ収納部からコードを一旦外に出します。 スピーカー本体には上図の12本のコードが用意されています。

②ラズパイ本体を収納する


底面の収納部にラズパイ本体を上図の向きで入れます。
まずSDカードスロットのある側から奥まで差し込み、全体が入ったら、USB端子側を右側の壁に突き当たるように移動させます。
格納部上面にある4個所の六角スペーサーのネジ穴とラズパイ本体の固定用ネジ穴の位置を合わせて、付属の高さ15mmの六角スペーサー(4本)で固定します。

※システムの入ったSDカードはラズパイ本体を格納前にスロットに挿入してください。格納後はSDカードの出し入れが難しくなります。

③アンプHATを配線、収納する


先にスピーカー本体から出ている電源(⊕/⊖)、右スピーカー(⊕/⊖)、左スピーカー(⊕/⊖)の6本のコードをアンプHATの各端子に接続します。
(上図は一例です。実際はアンプHATの種類によって異なります。)

コードを接続後、ラズパイ本体側のGPIOピンとアンプHAT側のGPIO端子ソケットの位置を合わせて、奥まで差し込みます。
15mm六角スペーサー(4本)のネジ穴とアンプHATの固定用ネジ穴を合わせて、付属のネジ(4個)で固定します。

④ボタン、LED用配線を接続する


3個のボタン(前面1個/背面2個)とLEDランプ(前面1個)のコードを、ラズパイ本体のGPIOピンにアンプHAT経由で接続します。
(上図は一例です。実際はプログラムによって接続するGPIOピンは異なります。)

⑤組み込み完了


背面上部の電源スイッチが電源OFF状態(下側押し)なのを確認して、右下部の丸穴に付属の電源アダプターを差し込みます。
電源スイッチで電源をON(上側押し)にすれば、電源インジケータが点灯し、アンプHATに通電され、ラズパイ本体が起動します。

ラズパイ起動後、プログラムされたボタンが利用可能になります。
アンプHATによっては基板上に音量調整機能がない場合がありますので、その場合はボタンに対してプログラム的にその機能を持たせて代用する必要があります。

2chステレオとして使用する場合は、スピーカー本体背面のスピーカー端子にスピーカーケーブルを接続して、左側用のスピーカーに接続します。

また、スピーカー本体右面下部穴からラズパイ本体のUSB端子に、同じく背面下部穴からHDMI端子にアクセスできますので、必要に応じて外部機器の利用も可能です。


これで完成。何に使うか?

「Pi函 (pi-bako)」へのラズパイ本体およびアンプHATの組み込みは以上で完了です。組み込んだだけでは何もできないので、今後の記事で実際の活用方法も報告したいと思います。

アンプHATによる音声出力は、ラズパイ本体自体のオーディオ端子等に比べて音質的に有利なはずですので、Volumioを組み込んでその辺も検証したいと思います。

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